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Medical column とまこまい医報

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コロナ禍と運動について

コロナ禍と運動について

高木 陽一

(苫小牧市医師会・苫小牧泌尿器科・循環器内科)

この記事が出る頃には、新型コロナ感染者数はともかく重症者数や高齢者の発症がワクチン効果で激減していることを祈ります。

さてメタボリック症候群の改善やフレイル(加齢による筋力低下)防止に運動が欠かせないのはいうまでもありません。しかしコロナ禍において屋外で運動するのはソーシャルディスタンスの問題やマスクによる呼吸のしづらさ、涼しいはずの北海道で年々威力を増す夏の暑さなどを考慮すると難しいものがあります。そこで屋内でできる運動について考えてみましょう。例えば腹筋。お腹を引き締める効果がありますができれば他の筋肉の運動、スクワットや上腕三頭筋の負荷(前屈みになって鉄アレイやアイロンを上に引き上げる様な)も併せて行いたいところです。体を動かすときは有酸素(呼吸しながら)でしかも汗をかくくらいでないと脂肪はなかなか燃えてくれません。しかし運動というものは汗がでるまでは比較的楽で、汗がでてきてからがつらい。やめたいと思ってしまう。できればその気もちに対抗するような要素があるといいですね。例えばエアロバイク。距離が表示されるタイプならそれをモチベーション(やる気)にしてもいいです。私は以前、地図をコピーして道路を距離に応じて塗りつぶしていったことがあります。いってみればエアロサイクリングですね。また持ち運びが容易なタイプならテレビの前に設置して、撮りためたドラマを見ながらなんていうのもいいでしょう。本や漫画を読むのもお勧めです。エアロバイク以外では家庭用ゲーム機を用いゲーム感覚で運動をするタイプもあります。これだと上に上げた腹筋、スクワット、上腕三頭筋などいろいろなフィットネスを行うことができます。楽しみながらとまではなかなかいきませんが、ある程度モチベーションを保つことができそうです。いろいろな運動器具が売られ中には効果に疑問符がつくものもありますが、ある程度の時間(十数分から数十分)続けたら汗をかく様な運動でなければなりません。その上で少しでもやる気を保つような工夫を取り入れましょう。但し水分はしっかりとりましょう。また関節の痛みがある様ならやめておきましょう。以上の話は肥満があり減量したい人やフレイル防止にはおすすめですが、筋肉低下のため症状のある方はロコモーショントレーニングがよいでしょう。紙面の都合で書きませんがウェヴで検索してみてください。

2021年09月29日 苫小牧民報 掲載

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