◆ウィルス性肝炎治療の最新動向

 

No.23

 
         
 

 血液や体液を介して感染するウィルス性肝炎は、現在日本での感染者は、C型300万人,B型150万人と予測されており、肝がんへの危険因子群として治療法の確立が急がれる疾患です。C型肝炎では有効な治療法が開発されてきており、80%近くの患者さんが治癒する時代に入りつつあります。基本となる治療は、ペグインターフェロンという注射を一週間に一度すると同時にリバビリンという経口薬を毎日内服する治療法です。この治療法はウィルスの量や種類によって治療期間が最大72週間まで、延長できることになってきました。このペグインターフェロン+リバビリン治療をより効きやすくするため、並行してすすめる治療法の検討も進んできています。ひとつは、この2〜3年中には厚生省の承認が得られる予定のプロテアーゼインヒビターであり、もう一つは血液のなかを流れているウィルスをフィルターで除去する方法、最後の一つは体の中に蓄えられている鉄分を減らして(瀉血療法)、鉄を介して不要な炎症が起きないようにする治療です。特にプロテアーゼインヒビターはこれまでの治療のウィルス除去効果を30%近く改善すると言われ大きな期待が寄せられています。
 B型肝炎では核酸アナログという経口薬が一般的に使われるようになり、肝機能の正常化に大きく貢献し、薬が効かなくなる耐性ウィルスの発現の問題はありますが、肝がんの発症率低下に寄与しています。
自分に合った具体的な治療法の選択は消化器内科の専門医にご相談いただくのがよろしいと思います。
 日本肝臓学会では、早期発見・早期治療による肝炎ウィルスの根絶を目標に、ウィルス性肝炎と肝がん診断治療の最新情報を多くの患者さん・家族の皆さんと共有するため、全国各地で市民公開講座を定期的に開催しております。今年はここ苫小牧で、「知ろう、治そう、肝炎、肝がん」と題して、札幌医科大学の先生方をお招きし、市民公開講座を次の要領で開催することとなりました。肝炎・肝硬変・肝がんでお悩み、お苦しみの皆様のご出席を期待しております。


日時:平成21年6月27日(土)13:00〜15:30
場所:グランドホテルニュー王子3階 グランドホール北
参加無料
お問い合わせ:王子総合病院 消化器内科 市民公開講座 事務局
       Tel 0144−32−8111


 (既に市民公開講座は終了いたしました)

 
 
     
  苫小牧市医師会
太田 英敏
 
     
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
         
  太田 英敏
(苫小牧市医師会・医療法人 王子総合病院)
2009年6月23日 苫小牧民報 掲載


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