◆新型インフルエンザ

 

No.5

 
         
 

 新型インフルエンザ:インフルエンザウイルス感染症は肺炎・気管支炎のほかにも脳炎、心筋炎などを合併しますが、特に肺炎・気管支炎などの呼吸器感染症の頻度が高く死亡することも多いため呼吸器トピックスとしてとりあげてみました。H5N1型の鳥インフルエンザは、1959年にイギリスのスコットランドで始めて確認されました。1997年以降は、収束したと思われていましたが、2003年12月よりアジアで始まった家禽におけるH5N1型の鳥インフルエンザの突発(アウトブレイク)とその人への感染は次第に地理的に拡大してきており、ニワトリのみならずカモや白鳥の感染も確認されています。特に2006年5月にインドネシア・北スマトラ州で発生した鳥H5N1インフルエンザの集団感染例で世界保健機関(WHO)は、ウイルスの人から人への感染が起きた可能性が高いと報告しました。ごく近い将来、世界的大流行(パンデミック)が確実視されている新型インフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスが変異し、人から人への感染性を獲得したインフルエンザウイルスで、人類がこれまでに流行を経験したことがないウイルスでまさに“新型インフルエンザウイルス”といえます。新型ウイルスには人類は抵抗性をもっていないため、パンデミックとなる可能性が高くなります。人類は20世紀に3回のインフルエンザのパンデミックを経験しています。すなわち1918年のスペインかぜ(H1N1)、1957年のアジアかぜ(H2N2)、1968年香港かぜ(H3N2)です。現在パンデミックが危惧されている“新型ウイルス”の被害の拡大を阻止するためには、国際レベルでのウイルスに関する情報の共有化、ワクチン、抗ウイルス薬の開発および備蓄等の協力が不可欠と考えられます。新型インフルエンザ対策を簡単にまとめると以下のようになります。  


新型インフルエンザ対策  
  1)ノイラミニダーゼ阻害薬(抗インフルエンザ薬)による治療

  2)ワクチン接種

  3)休校、隔離、イベント中止などの感染拡大防止策

  4)手洗い、うがい、マスクなどの個人的予防策

 

 
 
     
  苫小牧市医師会
常松 和則
 
     
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
         
  常松 和則
(苫小牧市医師会・北海道立苫小牧病院)
2008年9月22日 苫小牧民報 掲載


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