◆がん対策

 

No.4

 
         
 

 現在わが国の、がんによる死亡者は全死亡者の3分の1となっています。がん対策としては、予防が大事ですが、がん予防のためには“タバコは吸わない”、“動物性脂肪を少なく、食物繊維を多く食べる”、“食塩を少なく”、“適度の運動をする”などがありますが、有効・確実な予防法としては禁煙以外にはないため、早期発見・早期治療により、がんによる死亡を減少させることが重要です。がんは不治の病と考えている方をおおくみうけますが、診断法の進歩、治療法の進歩(胸腔鏡下手術、腹腔鏡下手術、内視鏡下手術等の体への負担が少ない手術、放射線治療の進歩、抗腫瘍剤の多様化)によって早期に発見されれば、がんは治る病気となってきています。しかし医療機関を受診時にはすでに進行がんの状態で見つかり、治療をしても亡くなる方がまだまだ多くみられます。がんに特有な症状はないために、がんから自分を守るためには、がん検診を受けることが必要になります。種々の症状があり発見された場合と比較しますと、検診で発見された場合の方が病気がより早期の状態であることが多く治る確率が高くなります。日本では、1983年に老人保健事業が発足して、各がん検診が国の補助金により行われるようになりました。当時、国策としてがん検診が行われていた国は他にはなく、日本のがん検診は世界の最先端をはしっていました。1998年度からのがん検診経費の一般財源化は、がん検診にすくなからず影響を与え受診者数は低迷している現状です。表に各がん検診の受診者数を、全国と苫小牧で比較してあります。肺がん検診以外は、苫小牧での受診率は低く、特に胃がん検診の受診率が低くなっています。胃がんは早期発見で治る病気となっていますので積極的な受診をお勧めします。各がん検診は、最寄りの医療機関にご相談ください。

   各がん検診の受診者数

部位

対象年齢

男性受診率 (%)

女性受診率 (%)

全国

苫小牧

全国

苫小牧

40歳以上

 26.6

 6.3

21.6

 6.3

子宮

20歳以上

 

 

19.7

17.0

40歳以上

 16.1

 22.9

13.0

22.9

30歳以上

 

 

18.0

16.3

大腸

40歳以上

 21.4

 12.7

17.8

12.7


           全 国:平成16年度調査
           苫小牧:平成19年度調査 胃、肺、大腸は男女を合わせた平均値


 
 
     
  苫小牧市医師会
常松 和則
 
     
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
         
  常松 和則
(苫小牧市医師会・北海道立苫小牧病院)
2008年9月8日 苫小牧民報 掲載


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