亜鉛欠乏症
岩城 雅範
(苫小牧市医師会・岩城産婦人科)
岩城 雅範
(苫小牧市医師会・岩城産婦人科)
2024年新しく亜鉛欠症の指針が発表され2025年1月に公開された。
味覚障害や性腺機能不全、口内炎、食欲低下を認める時は亜鉛欠乏症を注意しなければならない。60㎍/㎗未満ならば、亜鉛欠乏症である。60㎍/から80㎍/㎗未満ならば潜在性亜鉛欠乏症となる。血清亜鉛は早朝空腹時に測定する。しかし、臨床症状がない人には亜鉛を投与しないようにしなければならない。亜鉛を数か月投与し症状に改善が、なかったら別な原因があるものとして亜鉛をやめる。事例の1つとして、50歳代の女性で味覚障害と口内炎を繰り返す人がおり、血清亜鉛が50㎍/㎗であった。亜鉛を投与し1か月でほぼ寛解となったがやめるとすぐに増悪する。話を聞くとかなり発汗する仕事と言うことであった。発汗によって亜鉛が消失するのであった。それではと亜鉛を毎回経日するとほぼ治癒してしまう。このことから汗をかきやすい人も要注意だと分かった。男性でもスポーツマンタイプで亜鉛欠乏症である人はやはりあせをかき易く、ちなみに貝類が極端に嫌いと言う人だったので、ああなるほどと理解した人であった。
2026年03月31日 苫小牧民報 掲載